- CFRPについて
CFRP品の機械加工は金属品と異なりますか?
一般的にCFRPは難削材と言われています。その理由は、CFの強度が非常に高く、繊維層が剥離しやすく加工効率をあげられないことと、工具寿命が短いからです。
良い加工精度と表面仕上げ品質を保つために超硬合金製またはダイヤモンドコーティングされた刃工具を使用します。
CFRP(GFRPも)機械加工では、金属加工で一般的に使用される切削油は使いません。CFRPは油分が浸透しやすく、しみ込んだ油分の除去ができないためです。表面に油がついていると接着剤を使って別の部品(CFRP、金属など)に接合ができなくなります。油が浸み込んでいますからサンディングや切削でCFRP表面を加工しても油が表面に出てくることになり接着強度を得られないのです。
ウオータージェット加工や、砥石研磨加工の場合、研磨剤として水が必要ですが、加工後は乾燥工程を考慮しなくてはなりません。一般的なCFRPは数パーセント吸湿しますので、高い精度要求に応えるためには、加工後十分に乾燥させてから寸法確認する必要があります。