- 複合材について
炭素繊維(CF)の「PAN系」と「ピッチ系」とは?
PAN系CF:原料はポリアクリロニトリル(Polyacrylonitrile)、略称「PAN」
1000℃以上で焼かれて炭素繊維となり、2000℃以上で焼かれたより高弾性率品は黒鉛繊維と呼ばれることもあります。非常に高い強度(構造用鉄鋼の10倍)が特長ですが、400GPa以上の高弾性率品種は強度が低下傾向となります。
ピッチ系CF:原料は石炭ピッチの精製・重合品
機械的物性の低い等方性CFと、それなりに高い機械的物性、特に高い弾性率が特長の高機能CFに分別される。高機能ピッチ系CFは2500℃以上の超高温での焼成でも強度が低下しません。