当社開発の
エポキシフォームの
用途例
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電子機器
究極の軽さを実現する筐体としてノートパソコンやスマートフォンなどのポータブル電子機器の筐体は、日常生活での扱い易さを重視し、軽量と耐衝撃性が求められます。
当社のエポキシフォームは極薄成形と自由形状成形の特徴があり、厚み1mm以下かつ曲面形状、局所的な厚み変化にも対応可能です。
発泡コアとCFRPの一体成形構造の採用により、従来品より軽くて衝撃吸収性の高い電子機器筐体が実現できます。 -
音響機器
マイクロスピーカー振動板として音響機器のスピーカー振動板は電気信号を受けて振動し、音波を放射する役目をするものです。性能向上のために高耐熱・高い比弾性率が求められます。
軽量かつ極薄成形可能な当社のエポキシフォームと高弾性材料を組み合わせることで、それらの要求をクリアできます。当社のエポキシフォームのラインナップにはガラス転移温度(Tg)が180の高耐熱グレードもあります。 -
ドローン
プロペラガードとしてプロペラの障害物との接触・破損を防ぐプロペラガードは重要な部品ですが、バッテリーの持ち時間を考えると、たとえ1gでも余計な重量は避ける必要があります。
当社のエポキシフォームは機械加工なしで複雑な3D形状を成形できるため、曲面の多いプロペラガードの大幅な軽量化を達成し、産業用大型ドローンの実機にすでに採用されています。 -
スポーツ用品
最先端のスポーツギアとして当社のエポキシフォームは、スポーツ用品に必要な軽量性、形状自由度、耐衝撃性(衝撃吸収特性)などの性能に優れています。
ユーザーのパフォーマンスを最大限に引き出す世の中にない最先端のスポーツギアの実現に、当社のエポキシフォームは最適です。 -
自動車
次世代自動車構造部材として自動車分野において、省エネのために金属材料をCFRPなどの材料に置き換える取り組みが進んでいます。
当社のエポキシフォームをコア材として採用することにより、衝撃吸収性や工程の短縮が期待でき、CFRP単体や金属ではできない様々な特性を自動車構造部材に付与することが可能です。 -
産業機器
次世代産業機器の構造部材として機器の用途によって、軽量や、耐衝撃性(衝撃吸収特性)、高耐熱特性、断熱特性、遮音特性など、様々な特性が必要とされます。
金属・繊維強化プラスチック(CFRP/GFRP)に加えて、エポキシフォームとの自由自在な組み合わせで最適なハイブリッド構造が実現できます。 -
その他
世の中にない製品部材として軽量、形状自由度、耐衝撃性(衝撃吸収性)などの性能に優れる当社のエポキシフォームへの新たな機能性付与や、他の材料との一体成形によって、医療機器分野や、光学分野、航空宇宙分野など、様々な場面に応用可能です。
当社のエポキシフォームの
特徴
当社独自のエポキシフォームは、従来の発泡コアでは実現できない極薄形状や3D形状を切削なしで自由に成形できます。さらに、新たな機能性付与や、CFRPなどの異素材との一体成形も実現可能です。
クリックしていただくと、該当の説明文が表示されます。
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偏肉成形
- 偏肉成形
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従来の発泡体では困難であった成形品の急激かつ局所的な厚み変化にも対応できます。例えば、最厚部1mm/最薄部0.1mmなどの偏肉成形を可能とし連続的な形状を実現可能です。
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3D成形
- 3D成形
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発泡樹脂開発およびプロセス開発により、金型内部で発泡させる事で複雑な凹凸形状、局面形状に追従した発泡体が提供可能です。これまで機械加工でしか達成できなかった3D(複雑)形状発泡体をインモールド成形可能としました。機械加工レスとする事でコスト低減に寄与します。
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極薄成形
- 極薄成形
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数10μmレベルからの極薄成形が可能です。偏肉・3D成形と併せることで、より微細で複雑な形状を実現することができます。
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熱変形加工
- 熱変形加工
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ガラス転移温度(Tg)以上の温度で熱変形加工が可能です。所望の形状に変形させることができ、常温に戻した際、その変形状態を維持します。熱硬化性樹脂の硬質発泡体であるにも関わらず、熱可塑性樹脂のような熱変形特性を付与しました。
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柔軟性
- 柔軟性
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硬質発泡体の物性を示しながら、一方で非常に高い柔軟性(復元性)を有しております。
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高耐熱
- 高耐熱
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130℃タイプ以外にも、より高耐熱仕様の180℃タイプのエポキシフォームもラインナップしております。より高温環境での使用用途を希望される場合はご相談ください。
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発泡倍率制御
- 発泡倍率制御
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発泡倍率を高精度にコントロールできます。基本仕様以外にも、ご要望の厚み、発泡倍率に対応可能いたします。
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機能性付与
- 機能性付与
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原料作製段階で、目的に応じて強化剤、充填剤などを添加することにより、機械特性の向上や、機能性を付与することができます。
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CFRPなどの様々な材料との一体成形
- CFRPなどの様々な材料との一体成形
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表層にCFRP、コア材にエポキシフォームを使った一体成形が可能です。フォームの基本組成がエポキシ樹脂であるため、CFRPとの相性が良く、接着剤を使わずに強固な接着を実現します。また、エポキシ樹脂は接着剤としても広く使用されているため、エポキシ樹脂を原料とするエポキシフォームはアルミなどの金属材料とも高い接着性を示します。様々な材料との一体成形が可能です。
エポキシフォームの
物性値(130℃タイプ)
密度(Kg/m3) | 240 | 120 | 60 | |
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引張試験 | 強度(MPa) | 3.5 | 2.1 | 0.6 |
弾性率(MPa) | 103.4 | 63.4 | 23.7 | |
破断伸び(%) | 7.4 | 7.7 | 5.0 | |
圧縮試験 | 強度(MPa) | 3.3 | 1.2 | 0.4 |
弾性率(MPa) | 120.8 | 53.1 | 28.5 |
※ガラス転移温度(Tg)130℃
参考仕様
発泡倍率5倍 | 発泡倍率10倍 | 発泡倍率20倍 | |
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厚さ1mm | ○ | ○ | 開発品 |
厚さ2mm | ○ | ○ | ○ |
- 発泡倍率と比重
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- 5倍…240kg/m3(0.24g/cm3相当)
- 10倍…120kg/m3(0.12g/cm3相当)
- 20倍…60kg/m3(0.06g/cm3相当)
開発受託
- エポキシフォームの開発受託を行います!
- 上記の参考仕様以外の特別要求(厚み・発泡倍率・特殊成形)にもオーダーメイドで対応いたします。
ご要望に合わせて開発を行い、最適なソリューションをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
エポキシフォームに関する
お問い合わせ
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