CFRP/GFRP製品設計について
複合材(FRP)は繊維と樹脂との性質をうまく組み合わせることで、従来材料にはない性能を実現できることが特徴です。
樹脂開発による新たな機能性は製品設計の自由度を広げることになり、お客様の御要求に応じた多彩な複合材を実現できる可能性を秘めています。
製品性能の可能性を広げる樹脂のカスタマイズ技術と、それを活かす以下の各種設計・解析技術により、最適な製品を御提供します。
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樹脂開発
お客様の御要求から、必要に応じて樹脂のカスタマイズ(例:耐候性、難燃性、速硬化性、耐熱性等)を行うことができます。物理的/化学的な物性を測定するための種々の設備もあり、迅速な開発が可能です。
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複合材構造のCADモデリング
お客様の御要求に適した形状・構造を検討し、CADによるモデリングを行います。このCADモデルは次の最適化設計の見直しサイクルに対応して順次改善が加えられます。
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解析シミュレーションと
最適化設計複合材の専門技術者に加え、人工衛星の構造系・通信系の種々設計実績を持つ技術者が構造解析・電磁界解析に基づく設計サイクルを回し、構造設計、電磁界設計を最適化します。解析シミュレーションには、社内に蓄積された膨大な実績データとノウハウが活かされており、高い解析精度を実現しています。
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材料選定、繊維配向、繊維・
樹脂の
含有率の決定最適化設計に基づいて繊維強化材(炭素繊維/ガラス繊維)とマトリックス樹脂を確定し、繊維強化材の配合および樹脂の含有率を決定します。
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製造設計
最適化設計を製品として安定して製造できるように、製造に関わる具体化(製造図面、製造プロセス、手順書、検査仕様等)を行います。多彩な経験を有する生産技術、品質保証メンバーがこの製造設計を支援しています。
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成形型、治工具設計
製造性や品質に直結する成形型、治工具も社内で設計します。製造数量、要求される品質、さらに製造性やコストを考慮し、円滑な製造・検査に適した成形型、治工具を設計します。今までの豊富な製造実績に裏打ちされたノウハウは、この成形型、治工具設計にも活かされています。
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システムインテグレーション
単なるコンポーネントの設計と製造ではなく、システム全体からニーズを把握し、機構系や構造系の課題を抽出し、最適な仕様を設計します。様々な機能を統合することで、CFRP製品の新たな可能性を広げます。
構想段階の御要望を理解し、システム設計から、部品製造・アセンブリ、実証・評価までの一連のプロセスとして他社にはできない最適なご提案を行います。