- FRPと日常
日本酒ナビゲーター
日本酒ナビゲーターとは、日本酒ソムリエ「唎酒師」に次ぐ日本酒の資格である。全国各地で日本酒ナビゲーター養成講座が開催されており、2019年4月時点で全国に19,000人が取得しているとの事で、実は私もその中の一人。世界における日本酒の歴史や基礎知識を試飲しながら学び「未来に向けた日本酒の啓蒙」を目的とした講座となっている。講師は日本酒学講師・FBO公認講師の大越智華子先生。とにかくこの先生の日本酒愛が凄い(笑)、その講座で大越先生の情熱に感動しつつ、酒蔵の減少の話や国内消費量の減少と言う事を知り「これは日本酒をもっと広めなければ!」との思いとなりました。単純にお酒が好きなだけかもしれませんが・・・
ここ数年は日本酒ブームとしてメディアにも取り上げられているが、一方で変な状況が起きている。日本酒を造る酒蔵が年々減少しているのだ。現在、全国の酒蔵は1,300程度と言われており、この数年で1,000を切るとも言われている。日本酒ブームなのに日本酒の消費量も減る一方で、日本酒ブームと言われながら酒蔵は苦しい経営状況に追い込まれて、良いお酒を造る酒蔵も廃業してしまっているのはとても残念な事だ。
しかし日本酒の「輸出量」は増加傾向にある。日本酒の輸出総額が10年連続で過去最高を更新しており、金額としては年間200億円を超えている。すごい金額!酒蔵が減り国内の消費量が減りつつ輸出が増えているという何ともおかしな状況だ。
日本酒は他の国のお酒造りに無い、独特な造りをしている。しかもその製法にはとても手間と時間がかかる上に、使う素材で香りや苦味、酸味、鼻に抜ける風味が大きく変わる。ちなみに私の好みは純米酒で、特に純米大吟醸。お好みの銘柄はまた別の機会に!
日本酒の原料は「米」「水」「麹(米麹)」これに酵母、乳酸菌が加わり日本酒となる。自然にある素材でつくられるのが「純米酒」で、これに醸造アルコール等を添加すると「吟醸酒」や「大吟醸酒」と呼ばれる。簡単に書くとこうなりますが、実際の日本酒造りの工程はいくつもの工程が有り、単に原料を混ぜるだけでは成り立たない。職人がお米から大切に育て、その土地の良い水を使い手間と時間と愛情を込めて完成させているのだ。そんな職人達のある意味芸術品を、もっと多くの人に知って欲しいので日本酒の営業活動も頑張ります!(笑)
全く素材も製法も異なりますが、日本酒造りのマインドはFRPの製造にも通じる所があるのでは?複合材を使った構造体も繊維の種類、繊維の配向性、製造プロセスで大きく変化する。逆を言うと製品に求められる要求事項が明確であれば、その性能を実現するために設計出来ると言う事になる。
スーパーレジンではお客様の製品に求められる「要求」を満足させる為に、設計・解析から製造プロセスを構築し製造対応することができるので、製品の開発に於いてお困りのことがあれば是非ご相談ください!